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2026/10/13 実家を相続するための手続き|事前準備から名義変更・売却まで
実家を相続することになった際には、預貯金などの金融資産とは異なり、不動産ならではの手続きや確認事項が数多くあります。誰が実家を相続するのか、住宅ローンや固定資産税はどうなるのか、相続登記はいつまでに行う必要があるのかなど、事前に把握しておきたいことは少なくありません。
また、相続人同士の話し合いがまとまらない、実家が遠方にあって管理できない、建物の老朽化や残置物の処分に費用がかかるなど、相続後に大変さを実感するケースもあります。
そこで今回は、実家を相続するために必要な手続き、事前に準備しておくべきこと、相続後に直面しやすい問題について、初めての方にもわかりやすく解説します。
1.実家を相続するために必要な手続きと流れ
戸籍収集・相続人の確定・遺産分割協議・相続登記
実家を相続するためには、まず亡くなった方の財産や相続人を確認し、誰が不動産を引き継ぐのかを明確にする必要があります。主な手続きは、次のとおりです。
① 相続人と財産を確認する
亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本などを収集し、法定相続人を確認します。同時に、実家の登記事項証明書、固定資産税の納税通知書、預貯金、借入金などを調べ、相続する財産と負債を把握しましょう。遺言書が残されている場合は、その内容も確認します。
② 誰が実家を相続するのか話し合う
相続人が複数いる場合は、遺言書の内容や法律上のルールを踏まえて、実家を誰が引き継ぐのか話し合います。合意した内容は遺産分割協議書にまとめ、相続人全員の合意を記録しておくことが大切です。
③ 不動産の名義変更を行う
相続する人が決まったら、必要書類をそろえて法務局に相続登記を申請します。2024年4月から相続登記は義務化されており、原則として、不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に申請する必要があります。正当な理由なく義務に違反すると、10万円以下の過料の対象となる可能性があります。
また、相続税の申告が必要な場合は、原則として相続の開始を知った日の翌日から10か月以内に申告・納税を行います。相続放棄を検討している場合は、原則3か月以内という期限にも注意が必要です。
2.実家を相続する前に準備しておきたいことと大変なこと
家族間の話し合い・維持管理費・相続後の活用方法
実家の相続を円滑に進めるためには、相続が発生する前から家族で話し合い、必要な情報を整理しておくことが重要です。特に、親が元気なうちに実家の今後について確認しておくと、相続後の負担を軽減しやすくなります。
① 誰が実家を引き継ぐのか、家族で話し合っておく
実家に住み続ける人がいるのか、将来的に売却するのか、賃貸として活用するのかなど、家族の希望を確認しておきましょう。実家は現金のように簡単に分割できないため、相続人の一人が家を取得する場合、ほかの相続人との公平性をどう確保するかが問題になることもあります。必要に応じて、遺言書の作成や専門家への相談も検討しましょう。
② 実家の維持管理にかかる費用を把握する
実家を相続すると、固定資産税や火災保険料、修繕費、庭木の手入れなどの負担が発生します。空き家になれば、定期的な換気や通水、防犯対策も必要です。遠方に住んでいる場合は、管理のために何度も現地へ通うことが難しく、建物の老朽化や近隣トラブルにつながる可能性もあります。
③ 相続後の活用方法を早めに検討する
実家を利用する予定がない場合は、売却、賃貸、リフォームなどの選択肢を比較し、費用と収益のバランスを確認しましょう。売却する場合は、名義変更だけでなく、建物の状態、土地の境界、残置物の処分、税金なども確認する必要があります。
実家の相続では、法律上の手続きだけでなく、家族間の調整や不動産の管理・処分まで考えることが大切です。早い段階から準備を進めることで、相続後の負担やトラブルを減らし、大切な実家を納得できる形で引き継ぎやすくなります。
実家の相続は、名義変更だけで終わるものではありません。相続人の確認から不動産の評価、維持管理、売却の判断まで、状況に応じて必要な対応が異なります。
実家の相続や相続不動産の売却をご検討の方は、早めに地域の不動産事情に詳しい専門家へ相談し、ご家族にとって最適な方法を検討してみてはいかがでしょうか。
